横歩取り ~△8五飛・44角型~

 

最近プロアマ含めて横歩取りは青野流・勇気流が大部分を占めていて、▲36飛型の将棋は体感2~3割程度しか現れなくなりました。

戦法が優秀なのはありますが、やはりガンガン攻めていける戦法は楽しいし流行りやすいですね。

使う機会も減ってきたので、僕がよく指していた横歩取り後手番の戦法を紹介しようかなぁと思います。将棋ウォーズでAperyが指していたのがきっかけで指すようになった戦法で、実際かなり優秀だと思います。

ここ違うくね?とか、なんでこうなるの?って人は優しく指摘してくれたらなって思います。

 

初手から▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △2二銀
▲2六飛 △5二玉 ▲8七歩 △8五飛

 

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と進んで画像の局面。よくある進行だと思います。このあたりから先手の指し手が分岐していきますがここでは▲77角をみていきます。

 

この▲77角は次に▲68銀上がるよーくらいの意味でいいと思います。後手に固さ負けしないためです。

 

以下△8四飛▲6八銀 △7二銀

 

 

▲77角に対しては△84飛が絶対の一手。手損に思えますが、△77角成▲同桂を事前に回避しておくことが大事です。△85飛は▲77角を上がらせる、という意味があり(77の地点に攻めの目標を作る)、▲77角の時点でお役御免のようなものです。

 

△72銀に変えて△77角成▲同銀△44角と仕掛けていく手も十分考えられますが、自陣の手入れと相手がもしかしたら▲48銀と上がってくれるかもしれないので待ちます。出来れば△73桂の形まで持っていくのがいいでしょう。いつでも桂馬が跳ねられることで一気に攻めることが可能になります。

 

▲6九玉 △7四歩 ▲5九金 △7七角成▲同 銀 △4四角

 

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この辺で仕掛けます。タイミングとしては右の金銀が動いた瞬間がいいと思います。先手としては▲48銀とはなかなか上がりづらいので金を優先するのが普通かなぁという印象です。

ここで先手の指し手は ①▲28飛 ②▲36飛 ③▲24飛 が考えられます。

 

この先の変化は長いのであるかわからない次回で触れていこうと思います。

では、